想いを引き継ぐ

こんにちは。

秋も深まり、ずいぶん冷えてきましたね。衣替えをしたり、秋冬物の服を買ったりと、寒さに備える今日この頃です。

 

スタジオエヌでも冬のセールに向けて着々と準備を進めています。

もう少ししたらお知らせできると思いますので、お楽しみに!!

 
 

さて、今日は想いを引き継ぐジュエリーのお話です。

ジュエリーは美しさも価値のひとつですが、その永続性もまた重要な価値のひとつです。

親から引き継いだジュエリーをお持ちだったり、ゆくゆくはお子さんに引き継いでもらいたいというジュエリーをお持ちの方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

大事にしたいという理由からあまり使わずにいるというお話もよく伺います。

でも、それはちょっともったいないことだと、私は思います。

 

長い時間を共にしたジュエリーにはその時々の喜び、悲しみ、希望、誇り、さまざまな想いが宿ります。

そのジュエリーを初めて手にしたときのこと、人生のどのような時をこのジュエリーと共にしてきたのか、どのような想いを込めてこのジュエリーを託すのか。

金銭的な価値だけではない、人生を共にしてきたからこその価値や想いもジュエリーはつなげていくことができるのです。

だからこそ、あなたに似合うようにジュエリーを調えて、なるべく身に着けていただきたいとスタジオエヌは考えています。

 

今回、スタジオエヌではAさんという方から2点のお品をお預かりして、ジュエリーのリフォームをさせていただきました。

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お祖母さまの形見のお品で、おそらくガーネットとアメシストのリングということでした。

お近くにお住まいで、以前からスタジオエヌのことは気にはなっていたとのこと。今回のリフォームを機にご来店いただき、光栄です!! 

 

「祖母のジュエリーを引き継ぐことになったけれど、破損があったり、デザインが古くて使いづらいため、普段使いのしやすいデザインに変更したい」

「リングに使われている4石のダイヤを使ったデザインにしたい」

「ゆくゆくは娘に引き継いでほしい」

 

Aさんのお話を伺い、お時間をいただいて、石の色や形を引き立てるシンプルで長く使えるようなデザインをそれぞれ3点ずつご提案させていただきました。

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ピンクゴールドかプラチナでの製作をご希望でしたので、それぞれお見積もりをさせていただき、Aさんに検討していただきました。

 

Aさんにデザインを決定していただいたので、さっそく中石をそおっと外します。

実はこの作業が一番緊張するところです。

色石はダイヤモンドに比べてもろく、内包物も多いため、割れやすいのです。

また、爪がかぶさっている部分に隠れた傷があったりすることもあります。

石は留めるときと外すときがもっとも割れやすいので、職人はいつも細心の注意を払って作業をしています。

特にリフォームの際は替えのきかない石ですので、本当に慎重にしないといけません。

石を外すのはみなさんが考えているよりも時間のかかる作業なんです。

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無事、外し終えました。ほっと一安心。

長年使用した石には埃や油分、垢がついていますので、それを丁寧に洗浄します。すると石は本来の色と輝きを取り戻します。

 

ここからはデザイン画をもとに原型をつくり、AさんにチェックしていただいてOKをいただいたら本制作に進みます。

じっくり丁寧にひとつひとつの作業を進め、ついに最終仕上げの段階に。

職人真剣です。

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ジュエリーを身に着けて喜んでもらえるよう、心を込めて磨き上げます。

 
 

そして、ついに完成!

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ピンクゴールドの指輪はミル打ちで甘さのあるアンティーク調に、プラチナのペンダントトップはクールな中に華やかさのあるジュエリーにできあがりました。

 

きっと喜んでいただけるに違いないとAさんにお電話。娘さんと一緒に来店してくださいました。

さっそく身に着けていただきます。ペンダントもお持ちのチェーンをその場でお通しして、着けていただきました。

 

似合う!

 

当たり前といえば、当たり前なのですが、その人に合わせて作ったものは、身に着けるととてもしっくり来るのです。飾っているよりも、身に着けているときの方がジュエリーも輝いて見えます。

 

「考えてた通りにできている」とお褒めの言葉をいただき喜びもひとしお。

娘さんと「いつかあげるね」「うん!」とお話されているのを見て心がなごみました。

 

このジュエリーはどんな想いとともに娘さんに託されるのでしょうか。
そのことが今から楽しみです。

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