2015WinterSale

こんにちは!

今年も残すところあと1ヶ月となりました。
Blogを更新しなければ……!!と思いつつ、バタバタしてしまいなかなか更新できませんでした。
大反省です。

 

さて、タイトルにもあるのですが、WinterSaleが始まりました!!
12/12(土)までとなっています!
セール期間中は平日19時まで、土曜日17時までオープンしていますよ!!

 

今回は目玉商品としてかなりゴージャスなジュエリーが揃っています。
見るだけでも目がうれしい感じになれるので、お時間のある方はぜひいらしてください。
初めていらっしゃるという方でも大歓迎ですし、もう少し開けて待ってて!等ご要望がありましたら対応いたしますので、お気軽にご相談ください。

 

スタッフ一同、皆様のお越しをお待ちしております。

 

2015WinterSale

彫留め

こんにちは。

 

最近急に涼しくなってびっくりしています。
過ごしやすくていいのですが、体調を崩す人も出てくるのではないかとちょっと心配です。

 

さて、今日はジュエリーに欠かせない彫留めの職人さんの作業中に写真を撮らせていただいたのでご紹介しますね。
彫留めって何?とお思いの方に説明しますと、ダイヤなどの石を貴金属に留める技法のひとつです。

 

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このルビーの指輪のように、石座があって爪を立てているのがいわゆる「爪留め」というものです。
エンゲージリングの中石はだいたいこの留め方ですが、この指輪のように小さな石を留めるのにも使われます。
光をたくさん取り込んできらきら光りますが、ひっかかりやすいという側面もあります。

 

「彫留め」は、平らな地金の部分をタガネという道具で彫りながら同時に爪を作って留めていく技法です
主にメレーダイヤと呼ばれるような小さな石を留める際に使われます。
もともとの地金を彫り下げて留めるので、爪が小さくでっぱりがあまりないのが特徴です。
爪のない留め方など、彫留めと一口に言ってもいろいろな技法があるのですが、その話はまた今度。

 

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この指輪のはなびらを表現した部分が彫留めです。
爪が小さいためダイヤをぎっしり詰めて留められますので、一体感のある輝きがとてもゴージャスに見えます。
流れるような彫留めのラインはうっとりするくらい綺麗でいつまでも見ていたくなるほどなんですよ。
彫るといってもプラチナやゴールドは硬いので、綺麗なラインでタガネを入れるのが難しく、職人さんの腕がとても出てしまいます。
高いレベルの彫留めを行えるまでにとても長い時間修行をしなければならないため、最近では職人さんの数が減ってしまって、ジュエリー業界でも頭の痛い問題です。

 

 

さて、彫留めを行う際には、このように「ヤニ台」と呼ばれるものに下磨きをしたものを固定します。

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ハンドボールの滑り止めで使われる松脂などが使われます。熱すると柔らかくなり、冷えるとしっかり固まってくれます。
彫留めを行うには力がいります。力を逃がさないようにしっかりと固定する必要があるんですね。

 

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とても細かい作業なのでルーペでひとつひとつ確認しながら留めていきます。
まさに熟練の技!!
今回は大きめの商品なのでまだ何をしているかわかりやすいのですが、マリッジリングとかの作業だと、手元で何をしているかはもっと近づいてみないとわからないんです。
ジュエリーって結構ミクロの世界です。

 

そして留め終わったのがこちら!

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ま、まぶしい!!
このように地金がまったく見えないように留めるのは特に「パヴェ留め」と呼ばれます。パヴェとはフランス語で石畳のことです。

 

上の作業中の写真ではヤニの中に埋まってましたが、内側にもぎっしりダイヤが留まっています。
全部で146ピース! 彫留めを終えるのに何日もかかりました。
そしてこれ、まだ完成ではなく、他のパーツと合体させてまた石を留めて、と作業が続くのでした。

 

ジュエリーってとっても手がかかります。手作業ですからね。
人間の手だからこそ、こんなに綺麗なものができるんだと私は思います。

 

 

 

おまけ:彫留めの職人さんの作業机はこんな感じです。

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職人さんによって机の雰囲気って全然違います。かなり性格が出ますよ。
以前女性の職人さんの作業机を見せてもらったのですが、「なるほど、女性の机だ」と思いました。

 

職人さんの作業机比較をしてみたらおもしろいかもしれませんね。

感慨深いマリッジリング

こんにちは!

 

この夏、感慨深いマリッジリングのオーダーがありましたのでご紹介します。
実は、私の妹のマリッジリングを作ったんです!!
まさか自分の妹のマリッジリングが出来上がるのを見届けることになるとは……。
人生、何が起きるかわかりませんね。

 

妹と旦那様の指輪の好みはまったく似ていませんでした。
いろんな店に行ったものの、お互いが両方気に入るお店はなかったそうです。
そんな話を聞くと、二人の今後に一抹の不安を感じてしまうのですが(笑)
でも、スタジオエヌならまったく問題ないです。
無理に合わせず、お互いが相手に似合う指輪を一緒に考えていて、楽しそうでした。

 

旦那様のご希望はごくシンプルで、幅が太く、肌当たりの良さを重視されたものがご希望でした。
着け心地の良さなら、スタジオエヌは自信があります!!
指に吸い付くような心地よい指輪を目指すことになりました。

 

妹は、ダイヤモンドを5ピースくらい使用した細身のデザインで、プラチナとゴールドのコンビリングが希望ということでした。
参考にしたい指輪の写真を元にしながら、耐久性や着け心地についてアドバイスし、具体的なデザインを詰めていきました。
サロンにある商品を見ながら、こういうのもいいなぁと想像を膨らませ、最終的にはこんなデザインになりました。

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妹の対応は私がざっくばらんにしたため、ラフ画も私が描いた雑なものなのでお恥ずかしいのですが……。
ダイヤ5ピースがグラデーションになったコンビリングです。
細身ですが、側面から見るとコロンとしたフォルムがかわいいデザインとなりました。
ダイヤのグラデーションを出すためにダイヤが全体的に大きくなったり、ダイヤの周りはミル打ちになったりと、当初のデザイン案からはかなり変わりました。

 

ラフ画の時点で、これはかわいい指輪ができるぞ!と期待がむくむく湧き上がってきました。
造りを担当してくれたのは私と同期入社の鶴井さんです。
作業中何回か側で見せてもらったのですが、SVの輪っかを手ですこしずつヤスリをかけていく根気のいる作業に関心しきりでした。
原型チェックは無事に一発OKが出たので、本製作に。
わくわくしながら出来上がりを待ちました。

 

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どうでしょう?! ラフ画では全然お伝えできないかわいさが伝わるでしょうか?
旦那様の指輪もとても付け心地の良い指輪になりました。表面のヘアライン仕上げが落ち着いた雰囲気を醸し出します。
まったくペア感のないマリッジリングですが(笑)、それぞれに似合う指輪ではあります。

 

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側面のコロンとしたフォルムもしっかり表現できた期待通りの指輪になったと、私が大満足でした。
もちろん、妹もとても喜んでくれたので良かったです。